エースとは、川上の契約更改から思ふ
この話はこれで最後にしますが結局の所、エースという冠が相応しくない器みたいです。
プロ入りして何年も経ち回りから認められるとこうなってしまうのかもしれません。
新聞やTVなどのメディアは鵜呑みに信じられるものではありませんが川上本人が自分を弁護するのに正論だと思っているコメントからはエースの品格の欠片も感じられないがっかりさせられるものばかりです。
庶民では考えることが出来ない飛びぬけた高給をもらうスポーツ選手という自覚もないみたいです。
「途中まで10勝3敗だったのが後半で阪神中心の中5日で投げさせられたことを考えて欲しい。」
だとか
「行けと言われれば肩が痛い中でも登板したのに。」
だとか
「もう、うちは投手王国ではないので優勝したければもっと良い投手をとってくれ。」
などなどの発言は残念なものばかりです。
山本昌とまでは言わなくても勤続して働いてくれていれば球団も今年の成績で2千万ダウンとはいわなかったはず。
あきらかに一昨年に代表される温情査定がこの結果につながっていると思います。
今中のように何年も連続して200イニング以上投げ早熟の天才として肩を壊してしまった選手にもドラゴンズは確か3~4年は、ほとんど数字を残していなくても高給を払い続けました。
それでも川崎のケースと違い、批判の雑音をあまり聞かなかったのはファンも球団も今中がエースとしていかに頑張ってくれたかを理解しているからだと思います。
エースという存在は酷使して頑張ったぶんだけそういった見えない形でも残るべきものではないでしょうか。
エースとして投げている姿は立派だったのに口を開くとこのような発言しか出てこないのは寂しいものです。
もう彼をエースと思いエース扱いするのを止めたほうがいいのではないでしょうか。
力があろうとエースという称号をもつ選手がこれではチームとして侘しいです。
エースだからこそチームが苦しいなか登板して勝利を収め優勝に導くのではないでしょうか。
そして一昨年のようにドカンと年俸に跳ね返ってくるのが美しい。
エースとして勝利を勝ち取り優勝した年は大きく年俸を上げてもらいながらエースとして勝負どころで負け優勝を逃してもエースとして頑張ったのを結果はでなかったけど評価して欲しいというのはプロの世界においてはあまりにも潔くないです。
この際、彼は阪神の下柳のように週一回だけの登板という形で使えば本人も文句もなくなるでしょう。
川上は肩を一度、痛めていますが40歳にもなる山本昌が無理な使い方をされても契約更改で全く文句をいわない姿を見せられると川上の主張には本当に寂しいものを感じます。
大和魂や侍という姿がプロフェッショナルの選手でさえもなくなってきてしまったみたいです。
まだ早すぎる話ですが開幕投手を中田にという声も上がってきています。
彼なら精神的にも広島の黒田のようなエースになってくれるような気がします。
気持ちの良いエースが現れるように彼の更なる成長、一本立ちを祈るばかりです。
以前の今中・山本昌のように、近い将来に中田・中里の豪腕2本立ちというのが軸になると個人的には一番うれしいです。