ボールパークとしての名古屋ドーム | 燃えよドラゴンズ!

ボールパークとしての名古屋ドーム

そもそもドームという形態からボールパークと呼ぶことさえ難しいですがドラゴンズの観客数が伸びないのにはナゴヤドームという箱じたいにも問題があるように思えます。

まず何より複合施設として使えるようになっているため実際のプレーゾーンまでが遠い。

これでは本当に一部の良い席しかライブ感は味わえないように思えます。

普通の席ではテレビで見てるほうがはるかに臨場感を味わえます。


加えてドームというのがマイナス点ではないでしょうか。

雨の心配がないというのは確かに大きなメリットですしチケットが無駄にならないのはありがたいのですが、やはり開放感のある空の下で観戦したい。

これは本場アメリカではすでに終わった議論で一時期ドーム球場建設ラッシュがありましたが現在ではドームを使っているチームはほとんどないと思います。

それに真夏の観戦は暑いのを超越して熱戦を生ビール片手に空の下で見たいです。

名古屋球場のころは未成年だったのでその醍醐味があじわえませんでした。

幼かったこともありますが、それでもやはりドームよりもナゴヤ球場の方が観戦に行ったという気分にさせられたものです。



名古屋ドームの芝を三億円かけてお色直しするようです。

選手のパフォーマンスの向上のために素晴らしいことです。

それでもやはり羨ましいのはグリーンスタジアム神戸のような天然芝球場。

ドームの5階席なんてチケットをもらってもあまり行きたいとは思いません。

良い選手を集めて強いチームをつくるのはもちろん大切なことですが球団はもう少し見る側の視点を考慮して球場をつくって欲しかった。

ドームの維持、採算を考えるとボールパークを作るのは100%無理でしょうが個人的にはナゴヤ球場を立派な球場に改築してもらった方が今更ですがよかったです。


塚田 直和
ドラゴンズ60年を彩った男たち―名古屋ドームへの道
中日新聞出版開発局
ナゴヤドームエリアガイドブック